Q:「畳の価格」ってどのように決めてるの?
A:畳の価格は大別すると以下の項目で構成されています。
1) 原材料費
2) 加工費
3) その他経費
詳しく説明するとさらに細分化されます。今回は原材料費、その中でも特に表ゴザについて説明します。
畳の原材料は次の部材に分類出来ます。
● 表ゴザ ・・・「い草」、
● 畳床 ・・・「わら」(わら床の場合)又は「樹脂類」(化学床の場合)
● 縁(へり)・・・繊維(最近はほとんどが化学繊維)
細かく言うと、部材に使っている糸や、部材を縫製する糸などがあります。
各部材の価格は、材料の質、量、相場により決められます。畳隊の畳は4種類のコース(格安、標準A、標準B、特上)を用意していますが、違いは表ゴザです。
※い草の使用部分の概念図
質・・・
表ゴザに使っている「い草」は自然物です。
長さも色もバラツキがあります。
表ゴザに使用するのは1本の「い草」の根元から先までの全てではなく中間部です。
長い「い草」の中間部を使用した方が色ムラが出にくく、きれいになります。
「い草」は長いものの方が等級が上で高価になります。
量・・・
畳一畳当りの「い草」の量(本数)を多くすれば、ぴっしり入って「い草」が潰れ、
畳の厚みが増し、しっかりした感触になります。
格安コースでは1畳当り約3,000本、特上コースでは約6,000本の「い草」を織り込んであります。
量が多いと詰めて織り込むのでたて糸(表ゴザを織る糸)も丈夫なものを使用し、本数も増やします。
(各コースの表ゴザのたて糸の種類と本数については畳隊カタログページをご覧下さい)
※ い草の量(密度)を示す概念図
相場・・・
「い草」は自然物でその年の気候などにより出来高が変わり、価格も変動します。
出来高が少ない時は高くなります。
※ 畳断面の拡大写真
表ゴザの価格はこのように決められています。
価格を決める他の要素については今後説明します。
回答:畳隊 畳文化普及委員会