Q:畳床ってなに?
A:前回は、表ゴザの価格について説明しました。今回は畳床、その中でもわら床について説明します。
わら床の価格も、表ゴザと同様、原料(わら)の「質」、「量」、「相場」によって決まります。ただし、表ゴザのように種類が豊富ではなく、価格を左右する要素として「質」と「相場」はあまり大きくはありません。最も価格構成に影響する要素は「量」です。
※ わら床 縫い目
一般的なわら床の厚みは6cm弱(細かく言うと約5.4cm)。わら床はたくさんのわらをこの厚みまで圧縮して製造します。どれだけの量のわらを圧縮させるかによってわら床の質が決まります。わらの量が多く、縫い目の細かいものが高級なわら床です。
高級なわら床は、しっかりした感触で足に伝わる感触がとても良いものです。また、わら床は他の床材に比べ、調湿機能、吸音・防音効果が大変優れていて、管理(主に湿度管理)さえしっかりすれば、200年~300年は使用可能と言う高い耐久性を有しています。
※ わら床 断面図
わらの量は上記のような長所を左右し、価格を左右する最大の要素でもあります。また、量を多くすると縫い目も細かくする必要があり、それも価格を左右する要素になります。このように、わら床はわらの量により価格が決まってくることになります。
次回は化学床の価格について説明します。
回答:畳隊 畳文化普及委員会