畳の語源は表意的な総称であって、特別なものを指し示すものではなかったことが分ります。少なくとも、現在のい草から作りこまれた床材としての「畳」だけを指し示したものではないようです。
「家に上がる」「よその様の家に上がらせてもらう」なんとも心地よい響きです。日本人、そして日本文化特有の言い回しです。欧米では、「上がる」を意味するような表現にはなりません。
先ずは、和室での目線です。特徴として、総じて和室空間の中では自然と目線が低くなります。座る時であっても、足つきの椅子ではなく座布団や座椅子です。
「表替え」とは、畳床(厚さ5センチほどの芯の部分)はそのまま利用して、表側(いわゆるゴザの部分)だけ新しいものに張り替えることを言います。もちろん、縁(へり)も新しいものに替えます。
畳表の表も裏もどちらも使用したら、次は「表替え」という方法を使います。これは、畳床(厚さ5センチほどの芯の部分)を残して、畳表を新しいものにする方法です。
皆さん、よくやってしまうことが、畳をぬれた雑巾で拭いてしまうことです。畳をぬれた雑巾で拭いてしまうと、畳特有のツヤ感である光沢が損なわれしまいます。
畳にはとても優れた特質があって、畳が「呼吸」することによって、空気をきれいにしたり、湿度を調整したりしてくれています。ご存じのとおり、日本は高温多湿で四季がある気候です。
昔の畳は今のような形のものを言うのではなく、敷き物すべてを指していたと言われています。それほど昔からある畳ですが、今のような畳になったと言われる平安時代の頃は
私たちの生活に根づいている畳が西洋化の波に飲まれてなくなってしまわないためにも、畳の張り替えなどを上手に取り入れて、畳を大切に永く使っていきたいものです。
当然ですが、畳にも寿命があります。しかし、畳が普通の消耗品と違うところは、普段からのお手入れ次第でその寿命を大きく伸ばすことができるというところです。
畳の寿命を伸ばし、キレイで清潔な畳を永く楽しむための、お掃除の秘訣をご紹介しましょう。普段は掃除機を使って畳を掃除する方が多いと思います。
畳は日本固有の敷きものです。木造建築で建てられる日本家屋は、窓や障子、襖を開け放して風の通りを重要視するなど、元来、夏の暑さを基本にして作られています。
「畳・イコール・ダニの発生」というイメージの払拭のためにも、こうしたダニやダニのえさとなるカビの発生問題を解決するために、現在ではさまざまな研究開発がなされています。
生活が始まってしまえば畳の存在はすぐに当たり前になり、掃除はするものの、畳を張り替えることなんて、めったにしないのが現実だと思います。
新築物件に入ったとしても、畳はそのままそれっきり、という方が多いのが現実ではないでしょうか。畳は消耗品です。
まず「畳床」です。中心にある厚さ5センチほどの板状の芯材のことで、伝統的な畳床は稲ワラを使って作られているので「藁床(わらどこ)」とも呼ばれます。
いわば畳の「顔」である、この「畳表」の善し悪しで、畳の見た目も手触りも左右されます。「畳表がよい、悪い」という見極めは、畳表に使用されている素材
畳も同様に、使われる素材や原料、色や柄、形まで、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか。縁(へり)の柄や「い草」の質以外にも選ぶ要素はたくさんあります。
フローリングにはない畳の特性や機能性をもっと理解し、フローリングやカーペットのお部屋にはない畳の良さを知っていただきたいと思います。
日本に住む人なら畳の上を歩いたことのない人はいないでしょう。靴を脱ぎ、畳の上を歩く。どんなことを感じるでしょうか。
畳のある和室の大きな特徴のひとつに、目的に合わせて自由に使える「柔軟性」があると思います。家族で卓を囲む「居間」として、お客様を迎える「応接間」や「客間」として