正しい手入れが長持ちの秘訣
「裏返し」→「表替え」→「新畳」。長持ちさせる秘訣です!
畳の張り替えはさまざまな理由で行われます。張り替えにはいくつかの方法や順序がありますが、どれをどの時期にやればよいのか、知っている方は少ないでしょう。そこで、畳の張り替えの方法や順番を説明しましょう。
まず、初めは新しい畳を入れて使いますね。使用して3年~4年経ちましたら、「裏返し」をします。畳は使用していると、い草が日焼けをして色が変わったり、擦れて傷みが出てきます。そこで、畳表のまだ使われていない裏側の部分を表にして(裏返しにして)使う方法です。使用頻度の高いお部屋の場合は、この方法で無駄を省いて節約できます。しかし、裏側もすでに傷んでいる場合は、この方法は使えませんので、注意しましょう。
畳表の表も裏もどちらも使用したら、次は「表替え」という方法を使います。これは、畳床(厚さ5センチほどの芯の部分)を残して、畳表を新しいものにする方法です。このとき畳縁(へり)も新しいものになります。これはたいてい、新しい畳を入れてから5年~8年くらい経ったところでおこなうのが目安になります。 そして、さらに10年~15年くらい経過したら、丸ごと新しい畳に取り替える「新畳」をするとよいでしょう。以上が、畳の張り替えの時期や目安です。永く使うものとはいえ、ひと部屋全部、家中全部の畳を張り替えるとなると、やはり気になるのは、料金です。現在は賃貸住宅に住む方も多く、また持ち家でもまめに替えている方は少ないですから、実際の料金は見当もつかない方が多いのではないでしょうか。
「裏返し」→「表替え」→「新畳」という順番で、料金は高くなっていく傾向にあります。もちろん、畳一枚の値段が高いほど、質のよい材料を使って作られています。だいたい、一畳あたり5000円~20000円くらいと料金に幅があり、ピンからキリまでです。ご自分の好みと予算に合わせて、選ぶようにしましょう。畳の張り替えには、適切な手入れで部屋の清潔さを保つ目的、湿度や温度を調整してくれる目的、リラックスしたりや気分が一新するなど精神的効果などの目的があります。皆さんの和室の畳は、何年経っていますか? くたびれていたり、傷んでいたら、適切なお手入れ・張り替えを考えてみましょう。